マイ・フェイバリットのすゝめ

 

好きな食べ物の話が苦手です。

 

食にかんして、無頓着
というわけでもなく
好きなものは、たくさんあるはずなのに
いざとなると
これといったものが瞬時にうかばない。

 

が、しかし。
一般的に
この好きな食べ物というのは
浅いコミュニケーションという点において、

わりと重要かつ便利なツールで。

 

にもかかわらず
なけなしの社会性を
急造しなければならないシーンにおいて、

これを使いこなせていない時点で
詰んでいる。

 

というか、食べ物の話にかぎらず

自分の好き

これを自分ではっきり知っているかどうか

は、当たり前のようで重要なんだよなと。

 

人が発する
「好き」エネルギーそれ自体に
燃費のよいエンジン
みたいな作用があり、
そこにコミニュティが生まれ、
細分化される。

 

自動生成されていく世界。

 

何かについて暑苦しいほど語れる愛というのは

ときに意外と役に立つ。

 

ここまで、
最近ようやく得た気づき。

こんなことを書いているのも
わたしが自分の「好き」を
発見することが

ずっと苦手だったから。

 

ドッジボールが好き、
外で走りまわるのが好き、
あるいは
教室で本読んでるのが好き、

そんなわかりやすい子であればよかったのに

そのどれでもなかった。

 

空にうかぶ雲を永遠に追ったり
這いつくばって石ころ掘り返したり
木の枝で土に意味のない絵をかいたり
架空の世界に一日中、心をおよがせたり

わたしが愛したのは

名前のついていない遊びだった。

 

いつもひとりぼっち

とまではいかず、

数少ない友たちと遊ぶことも
たぶん、きらいではなかった。

 

それらをひとりでしているときが
いちばん落ち着いたのは、

たしかであった。

 

先生からは心配される部類の子どもだった
そんな小学校時代を経て。

次に立ちはだかったのが、

 

 

好きな音楽

 

 

これだった。

 

 

大学に入った頃から、
生活の中心は勉強

 

ではなく、
音楽だった。

 

抑圧された高校生活と受験

という悪夢から解放され

やっと音楽に打ち込める自由を得たのだ。

 

とりあえず軽音楽部にの門をたたく。

 

ピアノはもとより

シンセも多少さわれたことから、
たいしてうまくもないのに需要だけはあり、
わりと調子に乗っていました。

 

で、

いろんな人とバンド組んだりすると

やはり、

音楽を聞きまくっている人たちの集まりなだけはあるわけで。

たとえば

aというバンドが好きだったら
じゃあbとかcもだいたい聞いていてdはこのへんがイマイチ
みたいな。

で、abcdあたりの周辺も含めて、
まとめてぼんやりAという界隈
(ジャンルというより年代や音楽性の近さみたいな、ジャンルよりかは細かいざっくりな分類)

みたいな話が星の数ほどあって、
皆その中で共通言語てきなものを介して会話している
という場面に出くわす。

 

で、その分野について

何の造詣ももたないわたしには

さっぱり理解できない。

 

そうそれはまるで外国語を聞いているみたいに。

同じ空間で音を鳴らす同士であっても、
そういう時、

異国でひとり放浪しているような
よそよそしさ。

今思えば

こっちが勝手に壁作ってただけやん、

ってわかるんですけど。

 

まぁそういうことが、しょっちゅうあった。

 

たしかに
音楽は昔から好きだ、
ただし

表現する方で。

 

つまり
多くの音楽を知り、

広く深く掘り下げて聞くことが
できるかどうかは、
また別のはなしであり。

それが自分に欠けている自覚はあった。

そもそも

当時自分の音楽の聞き方として、
特定のバンド、アーティスト
あるいはジャンルを
盲目的、崇拝的に好きになるということが、
ほぼなかった。

発見する音楽を、
絵画を見るようにリアルタイムでどう感じるか

その一点だったようにおもう。

 

だから、

 

 

「どういう音楽が好きなん?」

 

 

みたいな、

 

いちばんよくある質問が
いちばんこまる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そんなもんねえよ

その時に聞きたいもの聞いて

すぐに忘れるんだよ」

 

 

 

 

 

 

 

とか言えるはずもなく。

あたりさわりのない回答、

 

のちに、その回答にさほど詳しくないことも
ついでに露呈する愚かぶり^^

 

 

この年代、このジャンル、このバンドの音楽には
誰にもまけないくらい詳しくなろう、

とか努力しようとした時もあったんですが、

自分にそういう聞き方は

あんまできないというか、

なんか、すぐにわかりました。

だいたい、
そんな能書きたれるタイプでもないし、

みたいな。

 

 

音楽に限らず、

めちゃくちゃ何かに詳しい人って

努力もあるでしょうが、

だいたい勝手にそうなっている

みたいなかんじじゃん、皆。

 

 

で、

話とびまくりました。

 

 

自分の好きを知ること。

 

これを早く見つける人は、

己の道をまっすぐ行けるから

だいたい見誤らないんでしょう。

 

 

 

あちこち流され

 

 

あれ、結局自分って何

 

 

 

みたいな

 

 

わたしみたいな人。

 

 

いつか何かみつかるさ。

それまで漂いまくろうぜ。

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